逆流性食道炎と鍼灸治療:横浜南はり灸院
逆流性食道炎と鍼灸治療:横浜南はり灸院
近年、横浜南はり灸院では顔面神経麻痺に並んで逆流性食道炎のご相談が増えています。
逆流性食道炎は、強い酸性の胃液や、胃で消化される途中の食物が食道に逆流して、食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が生じる病気です。食道と胃の間にある部分が緩むことで、胃液が逆流しやすくなります。
逆流性食道炎の原因となる胃液や胃の内容物の逆流は、食事の内容、肥満、加齢、姿勢などによって下部食道括約筋等の食道を逆流を防ぐ仕組みが弱まったり、胃酸が増えすぎることで起こります。
以前は、逆流性食道炎は高齢者に多い病気でしたが、近年では肉類などの食生活の欧米化や肥満症の人の増加もあり、若年層にも増えています。 逆流性食道炎の初期症状としては、げっぷや胃の不快感、酸っぱいものがこみ上げる感じなどですが、症状が進んでくると胸やけや胸の痛み、飲み込むときの痛みなどが現れます。 西洋医学では、逆流性食道炎の治療は胃酸の分泌をおさえる薬や粘膜を保護する薬を用いますが、あまり効果のえられない場合は鍼灸治療の併療もご検討ください。
鍼灸治療の目的は、まず胃酸の分泌抑制と、炎症鎮静を施す必要があります。鍼灸では、胃酸の調整ができます。胃酸と蠕動運動の調整、吐き気の緩和など、体の本来持つ生理作用を利用して、痛みや症状を落ち着かせることが可能です。世界保健機構(WHO)では、胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多に対する鍼灸の効果が認められています。
鍼灸は、体性内臓反射という体の働きを利用した治療です。体性内臓反射とは、自律神経の働きをツボを使って刺激することで内臓を活発にしたり、落ち着かせたりする働きです。
逆流性食道炎の場合、まずその原因を突き止め、その原因と取り除いたりよくしたりすることによって症状の軽減を図ります。ストレスなど精神的な理由によって体に影響がでてきているのか、そして暴飲暴食、不規則な生活を正しながら正確な鍼灸治療をすることによって、逆流性食道炎はよくなってゆきます。鍼灸治療により体の消化作用全体を良い方向に向かわせることができます。薬を使わない体に優しい鍼灸治療をご検討ください。
横浜南はり灸院
横浜市南区宮元町3-53 ビクトリービル1F
ご予約☎ 045-721-2455
鍼灸師 原口 博