冬至と東洋医学・鍼灸|横浜南はり灸院
冬至と東洋医学・鍼灸|横浜南はり灸院
冬至とは「冬に至る」と書きます。冬至とは何かというと、最も昼間が短い日です。
鍼灸、東洋医学では「陰極まれば陽に転ずる」と言葉があります。
これは「陰が極まれば陽の状態ががはじまる」という意味で、冬至はこの「陰に極まっていること」と同じです。昼間が短く、夜の時間が長く、こうして陰が極まり、次の日からどんどん陽に向かっていく日が冬至ということです。
自然界の変化が大きいので、東洋医学では恐れの感情が強く現れると考えます。夜に寝付けない人や、PTSD、トラウマや嫌な思い出にが強くなる場合もあるかもしれません。心身の体調を平穏に保つには、はり灸が効果があります。
冬至は元々、古来中国の『体に良いものを食べ、ゆっくり養生をする』というお休みの日だったそうです。
また、この日を境に運気が上がっていくとも言われています。
日本でも冬至には厄よけや無病息災を願う様々な行事が行われています。また柚子湯に入ったり、かぼちゃを食べたりと冬至に行われる習慣は有名ですね。冬のゆずは香りが強いため、邪気…「悪いものを追い払ってくれるのではないか」と昔の人は考えたようです。かぼちゃの旬は夏なのに、なぜ冬至にかぼちゃを食べるのか?。昔は、今のようにどの季節でも食物が収穫できるわけではありませんでしたので夏に収穫して冬まで保存して食べるという生活の工夫をしていました。特に、かぼちゃは保存がきくということと、ビタミンやカルシウム、鉄などを多く含み栄養価が高いことから、食料の少ない冬には貴重な野菜であったと言えます。つまり陽気の少ない冬至にかぼちゃを食べることで、夏の陽気をたっぷり取り入れて、厳しい冬を乗り越えるための知恵とも言えます。
横浜南はり灸院
横浜市南区宮元町3-53 ビクトリービル1F
ご予約 045-721-2455
鍼灸師 原口 博