衣替えと衣服下気候|横浜南はり灸院
衣替えと衣服下気候|横浜南はり灸院
日本では多くの地域で、毎年6月1日と10月1日に一斉に衣替えが行われます。 大半の地域では衣替えは6月1日と10月1日に行なわれますが、北海道では、半月ずつずれた6月15日と9月15日に衣替えをすることが多く、出雲地方では6月初旬の出雲大社「凉殿祭」をもって衣替えとする伝統が残っていて、また温暖な南西諸島では5月1日と11月1日に行われているとありました。
日本列島は縦に長いですからね、こんなに日付けが違うのは知りませんでした。
昔、鍼灸学校にて衛生学だったかの授業で『衣服下気候』という項目があり衣服の下の気候??と不思議に思った記憶があります。
これは、衣服と皮膚表面の間の温度や湿度さらには圧力のことを言います。体は暑い場合には発汗により放熱し,寒い場合には体内の熱源を燃焼して体温を維持しています。
しかし,自力で体温を調節できるのは外気温が 25~26℃までとされ,これより低い場合は衣服を着なければならないのは当たり前です。
衣服下気候は温度 31~33℃,湿度 40~60%がベストとされていますが、その調節には材料の通気性,吸湿性,含気量,厚さなどが関連してくるのです。
最近では熱中症予防にファンが付いた作業用ベストなども衣服の下の環境を一定に保つための方法ですね。
『衣服下気候』と書きましたが、調べていたら『衣服内気候』や単に『衣服気候』と言う表現もありました
衣服内気候という研究は1990年代にブームになり、ゴアテックスを代表とした「水は通さないが湿気は通す」という布が生まれました。
最近ではユニクロのヒット商品「ヒートテック」が生まれ、第2の衣服内気候ブームを迎えています。
今年のオリンピック・パラリンピックでも選手のユニフォームの新素材が勝負に影響があるとの記事も読みました。
また衣服内気候はいろいろなジャンルで研究が進んでいて
レインウェア・防塵服など
ビジネスシューズ・スポーツシューズ・スキー靴など
ヘルメット
紙おむつ
寝具・ベット・寝袋
自動車のシート
かつら 等々ありました。
”紙おむつ”や”かつら”は確かに蒸れたら大変ですし、衣服以外でも快適な環境を作る必要があるんですね。
私の鍼灸院にお越しになる患者様には自律神経の乱れから、暑さ寒さに鈍感になり衣服による体感温度調節もうまくいかない方がいらっしゃいます。夏でも冬のような衣服で来られる方もいます。また冷房の部屋で長時間仕事をされている方なども衣服の選択が難しいようです。
ユニクロでは季節に応じたインナーやジャケットが紹介されていますし、最近はやりのワークマンにも蒸れない靴の紹介がありました。
新しい素材の研究は日々進んでおり、たまにはお店に行ってみたいと思っています。
今日10月1日はここ横浜では、『衣替え』ですね。
横浜南はり灸院
横浜市南区宮元町3-53-101
ご予約 045-721-2455
鍼灸師 原口 博