本日は彼岸のお中日
本日は彼岸のお中日
彼岸の中日
彼岸とはもともとインド由来の仏教用語でした。
煩悩に満ちたこの世の此岸(しがん)から涅槃(ねはん)の世界の彼岸(ひがん)に行き着く到彼岸を略したものだそうです。
彼岸花の別名は曼殊沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれていて
傷を癒す薬としても使われたそうで、彼岸花をすりおろした粉末を外用薬として用いたというお話があります。
お灸に使うもぐさの材料である蓬(よもぎ)の葉も草団子を作る際にも使われるので食用にも薬用にも使用されています。
昔は東洋医学、鍼灸の治療は仏教、東洋哲学を勉強した僧によって
お寺で行われていた歴史があります。
仏教の経典には衆生を救う方法の一つとして、身体を救い心も救うという
思想が含まれていたと思われます。
健全な身体に正しい精神が宿るといったところでしょうか…
お彼岸には私もご先祖様のお墓参りをしますが
例年もう一か所、江の島にある杉山和一という方のお墓参りにも行きます。この方は、鍼灸師ならほぼ毎日使う鍼管(しんかん)を江戸時代に発明した方でこの道具により鍼を痛みなく刺すことができるようになりました。
日々の鍼治療への感謝を込めてお参りさせていただいておりますが
昨年今年とコロナ禍にて行きにくくなってしまいましたので
来月には神奈川も緊急事態が解除されると思いますので
ようやく行くことができそうです。
彼岸花:曼殊沙華の赤い花を今年も愛でる幸せを感じております。
横浜南はり灸院 横浜市南区宮元町3-53-101
原口 博